黒百合の花言葉

アニメや漫画、美少女ゲームなどのオタクコンテンツに登場する「委員長キャラ」が好きだ。

 

クラス委員だったり、風紀委員だったり、生徒会員だったりする肩書を持つ真面目で頑固なヒロインが大好き。委員長っぽい性格であれば、ハーフエルフでも姫騎士でも戦国武将でもいい。
真面目で一生懸命で曲がったことが嫌いで皆をまとめようとする委員長キャラの存在が、私は大好きだ。

 

 

この委員長キャラが、オタクコンテンツにおいて一番映えるシチュエーションは何だろうか。
あくまで個人的な意見だが、それは「委員長がオーバーワークでぶっ倒れるシーン」であると私は考える。

 

成績優秀で皆のまとめ役の委員長は、自身の有能さ故にオーバーワークしがちである。文化祭や体育祭などで自分の仕事を増やし過ぎ、ひょんなことから無理が来て体調を崩すシーンがよくある。
主人公は倒れた委員長を保健室で運んだり、家までお見舞いに行ったりする。普段は気丈に振る舞う委員長も体調不良時には弱音などを吐いてくれるので、一気に関係性を深めることができるのだ。

 

素行不良の主人公にいつも口うるさく規則を守れと言ってくる委員長が、自分の頑張り過ぎで体調を崩し弱気になり、その時支えてくれた主人公を好きになるっていう物語の骨組みが、ラブコメとして堅実で安心感ある。
他のヒロインは結構突飛な理由で人を好きになるが、委員長は常人でも理解できる理由で人を好きになってくれるので、安心して恋をすることができるのだ。

 

 

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ところで最近、委員長関係でちょっと困ったことが起きている。

 

 

私は今まで、委員長が仕事のやりすぎで体調を崩し弱音を吐いてしまった後、主人公(私)に励まされることで再起するシーンで興奮していたのだが、今はちょっと違う。
委員長が体調を崩した段階でもう興奮してしまうのだ。


オタクになってから十数年、上記の委員長ムーブを何度も見てしまったことにより脳が委員長の特性を記憶してしまい、もう体調を崩した時点で弱音吐いて再起するとこまで妄想して興奮するようになってしまったのである。

 

 

 

それだけならまだいい。
最近だと委員長キャラを見ると反射的に「体調崩せ!」「身の丈に合ってないオーバーワークしろ!」と脳内で叫ぶ自分がいる。
本能レベルで委員長の体調不良を求めているのだ。

 

 

これはもはや呪いだ。
大好きな委員長キャラの不幸を願ってしまう私は、もう委員長と健全なお付き合いができなくなってしまった。
もし理想の委員長が現実に現れたとしても、私はきっと「早く倒れろ」などと思ってしまうに違いない。
私の体を蝕む“委員長の呪い”を解呪する方法はこの世にあるのだろうか……。

 

 

 

全然関係ないが、黒百合の花言葉は「恋」と「呪い」らしい。
私と委員長の関係に似ているので、黒百合という花がちょっと好きになった。